« ナショナルトレーニングセンター | トップページ | 朝カル初日 »

2009年4月21日 (火)

バスケの構え

Aコーチのレポートです。

決勝戦の日、愛知のご隠居様のお計らいで、愛知県チームの応援席から並んで観戦することができました。反対側の隣に座ってらっしゃったのは海部の風来坊さん、その隣が骨盤起こし・股関節回旋を軸に治療・身体操作トレーニングをおこなっておられる中村考宏先生でした (えにし治療院院長、URLは http://www.eni4.com/index.html、ブログ「身体の研究」は http://takahiro-n.cocolog-nifty.com/nakamura/)。

風来坊さんが席を外された隙に、ここぞとばかりに中村先生からお話を伺いました。実は中村先生は1月の藤浪トレーニング・マッチにも出席されており、骨盤起こしの基本的な部分を参加した指導者にご紹介下さったのですが、それ以来私が抱いていた疑問を今回は不躾ながらぶつけさせて頂きました。


「骨盤をきちんと起こしてプレーしている選手は、立ち姿や構え、走り方、動きの質などから容易に判るものなのか?」と質問したところ、まず、骨盤を起こしている選手は非常に少ないとのご指摘がありました。しかし、骨盤を起こしていなくとも、脚を真直ぐに使うことで、動きの良い選手はいるということでした。

目の前では、女子・福岡対東京A、男子東京B対福岡の決勝戦が戦われていましたので、選手達のプレイを一緒に観察しながら、特に足の使い方、股関節の使い方が良い選手を抽出して、バスケットボールの指導現場での一般的な考え方と中村先生の理論とをすり合わせることができた点で、大変勉強になりました。

以下、何が「良い構え・良い動き」であるのかに関する中村先生のお考えと、その場合のスタンス・走るフォーム・筋肉のつき方・身体の動きなどの特徴について、私見もまじえながら具体的にまとめてみますが、中村先生の理論を私が誤解・曲解している部分もあるかも知れません。興味をお持ちの方は是非中村先生から直接教えを請われることをお勧めします。


1)フラット足・フラット着地

脚を真直ぐに使うことでフラット接地歩行(走行)になり、ハムストリングを使った効率良いストップ、ジャンプ、方向転換などが可能になる。また、この歩行/走行法でないと、股関節をスムーズに動かすことができない。

私の方からは、ストップ時にかかとから着地することにより、大きな筋肉(この場合はハムストリング)を使って効率良くストップできるという「月バス」発の理論に言及しました。着地後はフラット接地ないし拇指球に乗るのですが、そのどちらがより良いかはともかくとして、いつでもどこでも拇指球に乗るというような「拇指球絶対論」は誤りであるという点では意見が一致していたと思います。

2)逆ハの字型のスタンス

構え・姿勢に関しては、股関節をスムーズに動かせるようにするために、両足のつま先が開くようにする(逆ハの字型)。福岡男子のG陣はみんなそうなっている(同じ中学校の所属)。

DFのパワー・スタンスにおいても、開いた両足を互いに平行になるように置くのではなく、両足のつま先が開くようにスタンスを取るということになります。私自身も、一部の指導書が唱える並行した足でのサイドステップは窮屈であり、逆ハの字型の方がはるかに動きやすいと感じておりましたので、心のつかえがとれた思いでした。

3)股関節の内旋、膝の屈曲など

観戦内容とは無関係のトピックでしたが、サイドステップでの動き出しの際に、股関節を内旋しトレール・フットで縦に蹴る動きを併用することで、ステップを大きくする手法に関しては、内旋の結果股関節にブレーキがかかるため、動きが遅くなるとのご意見でした。

また、主にDFスタンスに関し、膝を曲げ過ぎると(膝が足先よりも前にでるような状態)ふくらはぎや腿の前面の筋肉に頼ることになり、素早くスムーズな動きが出来なくなるという点では、意見が一致していたと思います。

1)~3)は全てそうですが、リラックスした臨戦態勢を作る、大きな筋肉の力やバネを利用する、偏った筋肉の使い方(→筋肉肥大)を防ぐ、可動域の大きい関節を中心にスムースに種々の関節を連動させていくという観点から、スタンスや動き方を指導していけたらという思いを強くしました。

3)ほっそりした下肢

合理的・効率的な構えと動きをおこなえば、偏った筋肉肥大は起きず(例えば、腿の前面やふくらはぎ)、ほっそりした下肢が維持されると考えられる。この点では東京女子のCが非常に良い。

私の実感として、女子選手の動きが最も良いのは小学校高学年~中学校低学年の成長期です。身長が高くなる割には体重の増加がさほどでもなく、筋力が徐々に高まってきたところで、まだ軽い身体を動かすわけですから、薄く細い身体ながら切れの良い動きが実現できるのだと考えています。

成長期がピークを過ぎると、身体は厚く・お尻は大きく・下肢は太くという変化が現れます。より強いプレイが可能になるというメリットはありますが、練習法(準備運動や練習強度・時間の長さ)を誤ると、非常に故障が起きやすい時期でもあります。

これらの正常な変化を妨げる必要はまったくありませんが、スタンスや動き方を正しく教えることで、偏った筋肉肥大を生じさせないで、ほっそりかつ切れの良い動きをなるべく長い期間維持できるのではないかと、中村先生と半ば冗談交じりで話しました。


やや尻切れトンボなコメントになりましたが、全て私自身の理解不足によるものです。機会をみて、中村先生に更に教えを請いたいと考えています。

人気ブログランキングへ

« ナショナルトレーニングセンター | トップページ | 朝カル初日 »

えにしのつぶやき

  • 今日のつぶやきは・・。
フォト
無料ブログはココログ