2010年5月25日 (火)

AA式 ゆっくり走りのすすめ

AA式 ゆっくり走りのすすめ

中井理恵(ダンスジャルダン大森山王ステュディオ主宰)

Anatomical Activity(AA) 理論とは、人間の解剖学的「身体構造」から見た必然的姿勢・動作の研究、またそれらに体現するトレーニング方法を追及した理論です。AA研究会は中村考宏(愛知県 えにし治療院院長/AAスポーツトレーナー)が主宰し、東京でも毎月セミナーを開いています。受講生は、スポーツ選手、ダンサー、武術家、音楽家、ヨガ等インストラクター、俳優、医師、身体の不調を訴える一般の方・・・と多岐にわたります。

私共のDance Dynamics(DD)と、立ち方、足の使い方等に共通点が多いことから、身体の研究をしている専門家による理論的な裏付けであると考えて勉強させて頂いています。

<<AA理論の主な研究テーマ>>

  1. 骨盤おこしポジション
  2. 骨盤おこし運動
  3. 連動伸張反射(in-sync stretch reflex)
  4. 立つ、歩く、走る基本動作
  5. 各種動作(専門分野による)

このセミナーの中で、特にスポーツ選手向けのトレーニングの1つとして紹介されたのが、ゆっくり走りです。

「ゆっくり走る」

正しい姿勢と足の使い方に気をつけて、ゆっくり走ってみましょう。

背中が緩み、脚の余分な力が抜けて、股関節が動きやすくなることを確認して下さい。

ウェイト(重力)による運動を感じながら、「沈むと浮く」「弾む」などの感覚を楽しめるようになると、ダンスのトレーニングとして最適です。

次の5項目の注意点について、自分の身体を確認しながら、とにかくゆっくり走る。ゆっくり!*60メートルを120歩で1分ペース、歩いている人にどんどん追い越されるぐらいに。

①骨盤をおこして胸を出した体幹部をキープする。
「骨盤をおこす」とは後傾している骨盤を立たせる、或いは前傾させることです。
骨盤を後ろに傾けた骨盤後傾では「坐骨結節」が下を向き(写真1)、重心が後ろに残っているため、体を動かす為には多くの筋肉の力が必要です。関節運動を妨げ、動きにブレーキがかかり、地面をける運動方法となります。従って筋力が疲労しやすく故障しやすくなります。
骨盤をおこした骨盤立位では「坐骨結節」は真後ろを向き(写真2)、太ももの前面(大腿四頭筋)はゆるんでいます。この状態では股関節が動きやすく、ウェイトを使う運動方法が可能なので運動効率がよくなり、疲労しにくいのです。

骨盤を右横から見た参考図
(写真左・・・骨盤後傾)(写真右・・・骨盤が正しくおきている)

Kotuban70 Kotuban_2 

おこした骨盤の上に上半身を立たせる時、注意することは、腰で反らないことです。腰で反らないように腹圧をかけ、胸骨の柔らかさを利用して、頭と胸部を斜め前方に引き上げるようにします。腰や首の骨を曲げる事で、胸骨の動きの不足を補ってしまう傾向があります。従って胸骨が柔らかくするようにトレーニングする必要があります。
*背中の方に丸め、鎖骨の中心が斜め上方に向くよう胸を出す動作を繰り返す。
*肩甲骨を引き寄せて胸を張らないように注意が必要。

②頭は首にしわが寄らない位置をキープする。
①の骨盤を起こした状態を横から見て、頭のラインと背骨のラインが真っすぐに、首の付け根でくの字におれないようにします。

③腕は力こぶを正面に向けて前腕は肘の関節から回内させておく。
腕は鎖骨(胸鎖関節)から揺れて肩甲骨が踊りだすように、リズムよく♪
腕や肩の力を抜く為に、腕の位置は力こぶが正面を向くようにし、肘の外側の関節から肘から先を内側に向けます。(腕に力を入れない為に、脇を開かないように、また無理に閉じようとしめないこと。)鎖骨や肩甲骨から腕の動きの連動が可能となってきます。

④股関節幅に立ち、つま先はやや外側を向き、膝は遊ばせておく。膝の向きは足指の薬指方向にあわせる。
股関節のつき方に対して自然な立ち方。
特に膝の向きが内側にならないように注意します。

⑤着地は「土踏まず」を踏まない。フラット接地を心がける。足裏は背屈。
「土踏まずを踏まない」とは文字通り土踏まずを踏まない。つまり、土踏まずに体重をかけて足底アーチを崩さない。土踏まず側の内側加重は膝が内に入り膝関節の故障の原因にもなるし、股関節を外に回転させたい時にブレーキとなり、股関節の動きを制限してしまいます。(脚は第二の心臓ともいわれるが、土踏まずを踏んで足底動静脈・後脛骨動静脈を圧迫し血流を阻害してしまっては心臓に負担がかかり健康に悪い。)
「フラット接地」とは、母趾を除く4趾のMP関節接地のことをいいます。重心はここにかかっています。
「足関節背屈」は、脛の筋肉の収縮力を使い、床を蹴らないで走るために重要です。

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AA式 ゆっくり走り 体験記

「私達も実践しています!」
プロ競技ダンサー 田中一世 葛岡エミ

練習前や試合前のウォーミングアップとして10分間、必ず走っています。

走っている最中は骨盤の向きはもちろん、足関節の背屈、着地する際の足指の接地の仕方、腕の向き、頭の位置、腹圧の確認など、常に自分の身体に注意を払って行うのでとても集中できます。

走り終わってみると、脚の力が抜け、身体が「ふわふわ」と軽くなっている。
この感覚だと脚や腕に余計な力が入らず、最初から軽々と踊ることができます。また同じ練習量でも以前と違って疲れにくくなりました。

試合当日の練習時間はフロアが込み合い、組んで踊る練習はなかなか難しいものです。限られたスペースと時間内でいろいろ確認しようと気持ちばかりが焦ってしまい、しかし身体は思い通りに動いてくれず、ああでもないこうでもないと試行錯誤している内にトラブルに・・そんなカップルを度々目にします。
私達は通路や会場の隅で走っています。歩くよりも「ゆっくり走って」いるのでそれはもう自分達だけの別世界です(笑)。ゆっくり走りで身体が動く準備が出来ているので、気持ちにも余裕が生まれます。

ダンスにおいて心と身体の準備は必要不可欠です。
ゆっくり走りはその二つを繋ぐ一助となってくれます。

本物のダンスを求めて、今日もゆっくり走っています。

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構造動作(アナトミカル・アクティビティ)トレーニングセミナー日程

2010年5月21日 (金)

大腰筋トレーニングに「ゆっくり走り」

腸腰筋(大腰筋)は走るときに重要な筋肉だといわれています。

腸腰筋(大腰筋)は骨格位置(姿勢)をトレーニングすることで、スムースに働くようになる。

私が皆さんに勧めているのは「ゆっくり走り」です。

「ゆっくり走り」のスピードは、歩く速さの半分くらい。その際、いくつかのポイントを意識しながら30分くらい走ります。そして、走り終わって身体がゆるんでいればトレーニング成功!

しかし、ゆっくり走って身体に効果を出すのは難しい。

特に運動選手は・・。

走りの骨格位置(姿勢)をキープできるようにしてください。

「ゆっくり走れなければ、はやく走れない!」

 

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「ゆっくり走り」のポイントは、

 ① 股関節動作

 ② フラット接地

 ③ 重心が運動方向へ移動

①~③のポイントが走りでできれば、腸腰筋(大腰筋)全開です!!!

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☆5/22.23(土日) 東京第22回構造動作基礎トレーニングセミナー(骨盤おこし、股割り、趾トレなど)詳細

☆6/17(木)、6/20(日)特別企画「構造動作基礎・応用トレーニング」えにし治療院セミナー 詳細

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2009年7月 7日 (火)

ハムテンション( hamstring - tension)

「自重で伸ばして縮む」

これは私が目標としている力の源です。
筋肉は収縮をして力を出すので筋肉を縮ませるトレーニングが一般的です。
しかし、筋肉には伸張反射という機能を持ち合わせていることを忘れてはいけません。
伸張反射とは筋肉が伸ばされて、これ以上はもう伸びません!という長さまでくると縮もう(収縮)とする働きのことです。
膝蓋腱反射やアキレス腱反射が有名ですが、「自重で伸ばして縮む」力の源は大腿四頭筋(膝蓋腱反射)や下腿三頭筋(アキレス腱反射)といった単筋の力ではなく身体主要筋(大腿四頭筋、下腿三頭筋、ハムストリングス、腸腰筋など)の連動伸張反射の力のことをいいます。

「自重で伸ばす」

物体が落下する力(重力)によって筋肉を伸ばす(伸張)。
つまり、自分の身体の重み(自重)を力にするということです。
筋肉を伸ばす(伸張)というとストレッチングをイメージされるかピンとこないかもしれません。例えば和式便所に深くしゃがむポーズ(股関節最大屈曲)をとってみてください。このとき伸張される筋肉は下腿三頭筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、腸腰筋です。多くの方はハムストリングスと腸腰筋の伸張がイメージできなかったのではないでしょうか。また、このポーズが苦手(踵がつかない)な方は大腿四頭筋の伸張のみとなります。簡単な動作でも「自重で伸ばす」ことが難しいくらいに連動伸張反射機能を忘れているのです。

「うさぎ跳び」

現在、うさぎ跳びは膝に悪いからということで見かけなくなりました。実はうさぎ跳びが膝に悪いのではなく運動方法に問題があるのです。うさぎ跳びというとうさぎが飛び跳ねる様子をイメージします。すると、足関節と膝関節を伸展して地面を蹴って飛び跳ねてしまう方が多いようです。
本来の運動方法は自重を落下させ(腹で股を割る)伸張された筋肉が収縮する(連動伸張反射)ことで弾み上がります。
運動方法以前に深くしゃがむポーズ(股関節最大屈曲)が苦手の方が多いのです。

「深くしゃがむポーズ」

深くしゃがむポーズ(股関節最大屈曲)が苦手ということは、連動伸張反射が苦手ということになります。深くしゃがむことができるからといって必ずしも連動伸張反射が得意という訳ではなく、深くしゃがめても腰が入っていない場合もそうです。
「腰が入らない」とは骨盤が後傾しているポジションです。骨盤後傾ではハムストリングスの起始、停止が近づきますからハムストリングスは収縮してしまいます。逆に大腿四頭筋の伸張度合いはすぐにでも収縮したいくらいに伸びていますので連動伸張反射ではなく下腿三頭筋と大腿四頭筋、つまり足関節と膝関節を伸展して地面を蹴って飛び跳ね(うさぎ跳び)やすくなります。

「ポジションの重要性」

骨盤後傾は股関節の伸展、骨盤立位は股関節の屈曲です。伸展と屈曲では作用する筋肉は全く違いますから深くしゃがむポーズ(股関節最大屈曲)が出来るのと出来ないのでは運動の質が全く違ってきます。
股関節の伸展動作は地面を蹴る運動方法なので筋力が疲労しやすく故障しやすい。股関節の屈曲動作は自重を力として使う運動方法なので運動効率がよく疲労しにくい。このようにポジションによって全く質の違う運動方法になるのです。
運動効率を考えると最低限深くしゃがむポーズ(股関節最大屈曲)は出来るようにしたい。

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日本人体解剖学第一巻医学博士金子丑之助著

「ハムテンション(hamstring - tension )」

テンション【tension】 : 張り。張力。伸長力。「ロープに―をかける」
ハムストリングスとは半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋のことです。私たちは日常的に骨盤を後傾させて運動することに慣れていますからハムストリングスは収縮状態です。「自重で伸ばして縮む」連動伸張反射のキーワード、それがハムテンション(hamstring - tension )です。ハムテンションをかけるにはまず骨盤をおこして起始、停止を離しておくことが大切です。次に足関節の背屈、つまり前脛骨筋の収縮力が必要になります。前脛骨筋は下半身の主要筋の中で唯一の収縮筋でハムテンションの留め金となる要です。

「ハムテンション(hamstring - tension)の接地」

ハムテンションをかけて連動伸張反射を誘発するには接地方法が大切です。フラット接地をするのですが、更に精度を上げてソフト・フラット接地(MP関節接地)をしたい。ソフト・フラット接地(MP関節接地)とは母趾を除く4趾のMP関節接地のことをいいます。

「ゆっくり走る」

ハムテンション(hamstring - tension)を上手くかけれるようになったら、ゆっくり走って自重による跳ね返りを確認してみましょう。感覚としては「沈むと浮く」「弾む」などいろいろありますが、基本的な「骨盤おこしトレーニング」と併用しながら「自重で伸ばして縮む」力を楽しんでみてください。

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2009年6月22日 (月)

第一回骨盤おこしforスポーツセミナーレポート

FCバルセロナスクールコーチ村松尚登さんのレポートです。

“Be Water”なトレーニングとして僕が最近興味を持っている『骨盤おこし』のスポーツへの応用を考慮した『スポーツ股関節動作セミナー』が先日名古屋で行われていました。仕事で同日に名古屋にいたので、最後の30分だけでしたが同セミナーに参加してきました。講師の中村さん、大幅に遅刻したのにもかかわらず、快く受け入れていただきありがとうございました。

参加者の中には、いい感じで「股関節から動く」ことが実践できている方も多く、驚いてしまいました。僕はといえば、まだまだ股関節が硬いからなのか、骨盤が後傾しているからなのか、まだまだレベルの低い動作しかできていませんね。これを再確認することができただけでも、今回参加した甲斐がありました。

骨盤おこし、股割り以外にも、スロージョギング、スリッパを履いてのダッシュ、股関節トレーニングとしてのジャンプと着地など、興味深い内容がたくさんあり、とても興味深かったです。

最近、「すり足」に興味を持っている僕にとっては、スリッパを履いてのダッシュとスロージョギングがとても興味深かったです。どちらも、「すり足」的に足を動かさなければいけないので、目指している方向性はどれも同じなのだな、と感じました。

「すり足」を意識すると、必然的に重力を味方にした歩き方になるような気がします。それゆえに、「すり足」をするだけで、必然的に膝も股関節も体幹も重力を味方にした歩き方に必要な動作を習得していってくれているような気がします。

「O脚やX脚を改善させるためには、それ用の靴のインソールが効果的」ということはよく聞く話です。つまりは、身体の一番下に位置している足首のゆがみの修正は身体全体の修正につながる、という考え方です。

前述の「すり足」から僕が感じている効果は、このインソールの効果と似ている気がします。つまり、身体の一番下に位置している足首の動作を改善することは、身体全体の動作の改善につながる可能性がある、ということです。

そんなことを感じながら、毎日竹皮草履を履いて「すり足」っぽく歩いています。

Be Waterの探求の旅はまだまだ続きます。

2009年6月20日 (土)

ゆっくり走るーー骨盤おこし式とガッテン流

半身動作研究会中島章夫先生のレポートです。

ためしてガッテンの「脳いきいきダイエット 超らくジョギング革命!」の再放送を見て、骨盤おこし式「すごくゆっくり走り」と同じなのは、歩くよりゆっくり走るということぐらい。

●フォームの違い
フォームがあきらかに違う。これはえにし先生のやり方が「骨盤おこしトレーニングの一環としての走り方」であるからだ。

スロージョギングでは「足はけらずに押すだけ 」というが、やや前傾でかかとを上げるようにという指導であった。
つまり「押す」といっても地面を下に押すのではなく、後方に押すことでからだを前に押し出すということなのかもしれない。
丁寧に指導を受ければ違うのかもしれないが、番組の司会者立川志の輔がひとりヘトヘトになってしまい「ジャンプしすぎ」と注意を受けていたのをみても、前傾姿勢で後ろにある足のかかとを上げれば、どうしても地面を蹴ってしまう人がいるだろう。

骨盤おこし式では(当然)足の背屈を維持して、かかとから足の親指から小指までをしっかり地面におく、フラット着地である。
前の足がフラット着地したら、後ろにある足は抜き上げて前に運ぶので床を押すことも蹴ることもしない。
その他のフォームも骨盤おこしの考えに沿ったもので、腕は力こぶを前に向け、胸を前に出し、手のひらは力を抜いて上を向く。
足幅は股関節幅に開き、足先は逆ハの字で外向き、膝は軽くアソビがあるようにゆるめる。
足指は軽く握るようにして、土踏まず側に体重が乗らないようにする(土踏まずを踏まない)。
重心はMP関節から指先にかけての部分にかかるようにするが、かかとは上げない。

このようにして柔らかくフラット着地すると、からだは自然に前に押し出されるので、後ろ側の足を前に運びフラット着地。これを繰り返す。
もちろん骨盤は「おこす方向に」傾けて走る。
ともかく腕も肩甲骨もリラックスし、走りのリズムをなくさないこと。しかも歩くより速くならないように気をつける。

●目的の違い
これらのフォームがこのゆっくり走りを「股関節トレーニング」にしていることは、走り終わって歩いてみると感じられるだろう。
つまりガテン流と骨盤おこし式では目的に違いがある、ということである。
ガテン流は今ある身体のままでの、健康のためによりよい走りの提案であり、骨盤おこし式は「骨盤おこし実践者のための」走りの提案である。
フォームの違いは目的の違いからくるものだといえる。

骨盤おこし実践者としては、スロージョギングの効果はすべてあると思えるし、当然すべての人に骨盤おこし式の「すごくゆっくり走り」を勧めたいわけだ(笑)。
しかし、わたしとしてはなるべく体験できる場を用意するだけに止めたい。誰かが勧めるに流されてやってみたり、まして強制されても害があるばかりだからだ。

【宣伝】
というわけで、今月も骨盤おこしセミナーが27日、28日にある。今回も骨盤おこし式のゆっくり走りを紹介してもらうので、ぜひ体験してみてほしい。

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2009年6月18日 (木)

ためしてガッテンの「スロージョギング」

半身動作研究会中島章夫先生のレポートです。

ためしてガッテンの「脳いきいきダイエット 超らくジョギング革命!」の再放送を見た。

番組内容は、「過去の放送」サイトで知ることができる。
ここて番組内容をまとめたもの(pdfファイル)をダウンロードできる。

もともとは骨盤おこし式「すごくゆっくり走り」を紹介したら、ガッテンでやっていた、と教えてもらい、再放送があるかどうかを調べたのだった。

番組ではこれを「スロージョギング」と紹介していた。
ジョギングというのはもともとゆっくり走ることだ。会話ができるぐらいの速さである。平均的には時速10キロぐらいらしい。
スロージョギングは歩く速さ。時速4~5キロ以下ということで、「スロー」ジョギングなのだろう。

LSD(ロング・スロー・ディスタンス)とどこが違うかというと、LSDは早歩きから走りに移るぐらいの速度(歩く速さの倍ぐらい)というふうに書いている記事もあったので、スロージョギングと命名しているのかもしれない。
しかしLSDも歩く速度より遅くやっている人たちもいる。というよりわたしはそうれがLSDだと思っていた。

その歩くより遅い「スロージョギング」の特徴を番組では次のように言っていた。

「遅筋で走るから乳酸がほとんど増えない」(長く走ることができる)
「ウォーキングより消費エネルギーが多い」(1.6倍)
「いつの間にかより長く、速く走れるようになる」(筋肉内の毛細血管が増える)
「脳がイキイキする」(前頭前野の活動が活発化)

最後の脳については、スロージョギング実践者が「悩みがなくなった」「怒らなくなった」などの気分の変化をあげていることに対する、こじつけみたいな気がする。
根拠にしたアメリカや日本の研究はジョギングを対象としたもののようで、「これまで普通のジョギングとの差を強調しておきながら、ここはジョギングかい!」とツッコミを入れたくなる(笑)。

「毛細血管が増えることもわかりました」って言うが、有酸素運動を持続的にすれば毛細血管が増えるわけで、間違ってはいないけど「スロージョギングだから」みたいに思い込むのはよくない。
もちろん「脳」も「毛細血管」もスロージョギングでも効果がある(あるいは「スロージョギングでは、より効果がある」か?)ということだろう。

ということでスロージョギングの一番の特徴は「遅筋で走る」という点になるのではないか。
でも「遅筋で走る」というと「マフェトン理論」が思い浮かぶ。
「マフェトン理論」については詳しい人が何人もマイミクにいるので書かないけど、なんだか「180ー年齢」の心拍数を守ることで遅筋を使うらしい。おお面倒くさそう(笑)。

なんて考えていると、この「スロージョギング」の提案の良さがわかる。
1)とっかかりのハードルが低い
2)辛くないので長続きしやすい
3)部屋の中でもできる
4)意外と自分もやれることに気づく

アスリートはそれなりの覚悟で臨むわけだが、一般人でしかも怠け者はとっかかりが簡単なのが一番。
あとはなんでも持続すれば結果がでる。怠け者は続かないんだよね(笑)
だから続けやすければ結果がでるので、怠け者もその気になってくる。
でも本当の怠け者なら、まず最初からやらないだろうけど、そこまでは面倒見切れないよね。

骨盤おこし式「すごくゆっくり走り」との比較を書こうと思っていたのに、悪い癖ですでに長文(笑)。
ここで一休みして、続きは別の日記で。

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2009年6月17日 (水)

骨盤おこし式「すごくゆっくり走り」

半身動作研究会中島章夫先生のレポートです。

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5月30日、31日の骨盤おこしセミナーの話。
(遅くてすみません。)

えにし先生が愛知で「スポーツ股関節動作セミナー」を企画して、それを知った東京セミナー参加者から「東京でもやって!」との声が上がったらしい。
そのため二回あるセミナーのどちらかをスポーツ系に、という案も出たのだが、参加者をスポーツ関係者に限定してしまうのも恒例のセミナーとしてはそぐわないということで、いつものセミナーの中に、そのメニューを入れてもらうことにした。

考えてみたら、これまでも個々の課題にえにし先生が動作の仕方を提案してきているので、スポーツをしている人への指導のときに、骨盤おこし式の走り方やステップをやればいいわけだ。
そういえばすでに「スリッパで走る」とか「ジャンプして膝をいためない着地」とか、アウトエッジを利かせたターンとかやっているしね。
いずれにしても股関節トレーンングなわけで、骨盤おこしセミナーに興味を持つ人ならおもしろいに違いないのだし。

●骨盤おこし式LSD(ロング・スロー・ディスタンス)
ということで、今回セミナーのメニューにいくつか「骨盤おこしfor スポーツ」系のメニューがあったのだが、予想外(←失礼ですね)におもしろかったのが、骨盤おこし式LSD。

LSDは「ロング・スロー・ディスタンス」の頭文字で、用は「すごくゆっくり長い距離を走れ」ってことだと思うのだが、これをスポーツする人だけでなく参加者のほとんどでやってみた。

注意点は、
・足は股関節幅に開く
・足先は自然に外を向く(逆ハの字)
・腕は力こぶを前に向ける
・手のひらを上にむけて肘を折る(これは自然に手のひらを内に向けてもいいみたいだ)

そして、
・歩くよりもゆっくり走る
・ゆっくりでも走るリズム感をなくさないこと

●走るリズム
特に大事だがむずかしいのが、走るリズムをなくさないということだ。
走るリズムでやっていると、だんだん歩くより早くなってしまう。
そこで「ゆっくり」に注意を向けると、こんどはただゆっくり歩いている動作になってしまう。
ともかく「すご~くゆっくり走っている」という感じがなくてはならないらしい。

理由はおそらく単純で、「早く走れるようになるためのトレーニング」だからだろう。
えにし先生は「早く走れるようになるためには、ゆっくり走れないといけない」とおっしゃる。
だからもしゆっくり歩いていたら、それは早く歩くためのトレーニングになってしまうということじゃないかと思うのだ。
だから「ゆっくり走って」いなくてはいけないということ。

しかしすごくゆっくりなので、足ばかり動かして上体がお留守になってしまいやすいみたいだ。
「もっと柔らかく肩甲骨と腕を使って」とえにし先生に注意される。
この日も数名武術(流儀はいろいろだが)を学んでいる人がいて、そういう人ほど上体が動かないらしい。確かに動かさない稽古をしているから、普通の人より固まって見えるのだろう。

ともかくリズムに乗って上体も腕も柔らかく動かして、一歩々々これも柔らかい接地をしながら走ること5分ぐらい。
本当は30分は走りたいとのことだが、時間の関係上5分。
しかし5分でもかなり長く感じると思う。ところが実際、リズムや腕の振りやいろいろなことに注意しながらやっていると、単調に思える運動がけっこう楽しいし集中できる。

そして走り終わって歩きに切り替えたとたん、足の動きに変化が!
なんだか妙に軽いのだ。足が勝手に前に進む感じ。
骨盤おこし式LSD(LSD一般なのかもしれないが)は、股関節にすごく効くようだ。
なるほど股関節トレーニングなわけである。

●ガッテン!
この話題について書くのが遅くなっている間に、NHKテレビの「ためしてガッテン」で、「脳いきいきダイエット 超らくジョギング革命!」というをやったそうだ。
わたしは見ていないのだが、自分の稽古会で骨盤おこし式LSDを紹介したら教えてくれた人がいた。
ガッテンの解説は気にいらないことが多いので、「同じ」と言われても素直にうなずけない(笑)。
そうしたら、なんと本日午後4時05分~4時50分「脳いきいきダイエット 超らくジョギング革命!」が再放送なんだとさ。
あと30分ほどだ。
この日記を読めて、しかもテレビを見られる環境にある方、本放送を見逃していたら、ぜひご覧ください。

見たら、関連日記を書きますね。


【写真】骨盤おこし式LSDに取り組む人々

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2009年6月11日 (木)

スロージョギング

骨盤おこしトレーニングで紹介している「ゆっくり走る方法」(スロージョギング)はポジションと接地とリズムがポイントだ。

ポジションは骨盤をおこし胸を出した体幹部をキープする。
上腕は力こぶを正目に向けて前腕は腕撓関節から回内させておく。
骨盤股関節幅に立ちつま先はやや外側を向き膝は遊ばせておく。
頭は首にしわが寄らない位置をキープする。

とにかく、ゆっくり走る。
*60メートルを120歩で1分ペース

歩いている人にどんどん追い越されるぐらいに。。。

とにかく、超スロー!

接地は「土踏まず」を踏まない、フラット接地を心がける。

背屈♪ 背屈♪ 背屈♪

腕は胸鎖関節から揺れて肩甲骨が踊り出すように。

リズムよく♪

5月30日(土)第10回骨盤おこしセミナーでアシスタント田嶋さんのスロージョグ感覚レポート。

■ゆっくり走る。 *スロージョギング
この日一番驚いたのがこれ。
「ゆっくり走れなければ速くは走れない。」というのはえにしさんの言葉。
雑な動きで間に合うように練習しても質的転換には至らず、
ある境界を越えることが出来ないというのは武術の稽古でもよく聞く話。
丁寧に走る。
・スピードが出ないように。
・ゆっくりだけど歩かないように。
・一定のリズムになるように。
・足裏全体で着地するように。
・膝がロックしないように。
・上半身を固めないように。
・腕は自然に振れる程度に。

10分くらい続けただろうか。
「では走るのをやめて歩いてください。」と言われ、歩き始めたその時!!
(軽い!軽い!軽い!)
ひたすら軽い謎の歩行感覚。
足の裏と膝はどこへ?腰はどこへいったのだ??
(ずいぶん長いこと走るなぁ、、、)と思っていたらこの為だったんですね!!
おかげさまで素晴らしい感覚を味わえました。
ちなみに感覚はほどなく元に(戻らなくていいのに)戻りました。
要トレーニングということですね。

PS.そもそも、ゆっくり走ることを「ジョギング」というのに「スロージョギング」っておかしな表現ですね。誰がネーミングしたんだろう????
テレビ的に受けるから!?

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