2014年8月27日 (水)

カラダの使い方の中途半端なトレーニング/立位体前屈

股関節の使い方をトレーニングする。
多くの選手は使い方をトレーニングすることで股関節を滑らかに回転できると考えている。
これも、股関節の可動が準備万端ならよし。
だが、ほとんどの選手は準備不十分。
まずは、土台を回復せよ。

これは“カラダの使い方をトレーニングする”という場合も同じです。
例えば、踵が浮かないように深くしゃがむことができない選手。
股関節・膝関節・足関節の可動が準備万端といえるでしょうか?
カラダが硬い、筋肉が硬い、古傷があるから、というような理由で放置してある場合がほとんどです。
そのような状況でランニングフォームや接地などをあれこれと模索している選手が多い。
以前の状況よりも何かしら好転したとしても、根本的な解決策にはなりません。
ただ、限られた選手生命ですから、すぐに効果のあるものを探し続けるという考えもあるでしょう。

しかし、構造動作トレーニングは“動き”をより円滑にするために訓練していきますので基本事項を徹底し中途半端なことはおこないません。

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構造動作トレーニングは、重力の影響で重心が下に動く(落ちる)ことをきっかけにしカラダの動 きを作り出す。
動きは、重心の移動がより円滑に行われることによりキレが増し、結果的に股関節の回転運動や腸腰筋が機能的に働くということが起こる。
重心は、骨格ポジションの位置変化の際に床から力を受け取ることにより移動するので、この足と床との間で行われる力のやり取りがポイントになる。
つまり、上手くしゃがめないなど、足関節の可動に問題がある場合、当然、重心移動の精度が落ちる。
それをカラダの使い方と称してトレーニングをしても根本的な解決策にはならない。


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接地は、足の構造を整備するだけでなく骨格ポジションそのものの整備が必要です。
動きをより円滑に訓練するものですから、足先だけの整備では骨格ポジションの位置変化による床反力を上手く扱うことができません。

そのために構造動作トレーニングでは、骨格ポジションセッティングトレーニングを何度も反復します。
以前は、私の説明不足、というか表現不足のため、理解に苦しんだ選手も多いかと思います。
私もトレーニングを通して少しづつ成長し、表現方法も豊富になってきました。
わからないことがあれば実際にトレーニング現場で聞いてください。

2014年3月26日 (水)

柔軟でキレのある動きを手に入れたくありませんか?

アスリートの皆さんへ


柔軟でキレのある動きを手に入れたくありませんか?


構造動作トレーニングは、骨格構造を立て直し、『スムーズな重心移動』をできるようにするためのトレーニングです。
そして、腰椎分離すべり症、腰椎椎間板ヘルニア、膝関節半月板・靭帯損傷、足底筋膜炎、シンスプリントなど、スポーツ障害の『予防』を兼ねたトレーニングでもあります。
また、既に怪我をして「動きのキレ」を鈍らせている選手の『リハビリ・治療』をも兼ねています。

構造動作トレーニングの目的は、
・動きを高める
・けがの予防
・けがのリハビリ・治療
の3つになります。

動きのキレが悪い、けがをしやすい、既に怪我をしている、というのは何かしら問題が潜んでいます。


その問題とは何か?


それは、あなたの“動き”の中に問題があります。
“動く”ときには、必ず「重心」が移動します。
そして、問題は『重心の軌道』となって現れます。


一般的な運動と構造動作理論による運動を比較してみましたのでご覧ください。
≫≫≫比較動画


いかがでしたでしょうか?
運動とは、重心が移動することです。
運動方向へスムーズに重心が移動することが、柔軟でキレのある動きを手に入れるために必要です。
その指標となるのが、構造動作トレーニングということになります。


しかし、このトレーニングは常識的な考え方と真逆な考え方ですし、医療の学校で学んだ中にはありません。
私が従来の筋肉をアプローチするというマッサージ施術、ストレッチやウエイトトレーニングなどのトレーニングで失敗した地獄の経験から導き出したものです。
ですから、考え方を理解できない選手にはすすめることができません。
そして、どのトレーニングでもいえることですが、学び続けない限り結果は出ませんし、辛いこともあると思います。
「たった○○秒で劇的変化!」というような、見た目の変化を求めることが、「キレのある動き」を手にすることに至らないことは理解できるはずです。


まだ、施術で筋肉をゆるめますか?
まだ、ストレッチで筋肉を伸ばしますか?
まだ、ウエイトトレーニングで筋肉を縮めますか?


筋肉にこだわっている限り、問題は解決しません。
理由については、
カラダ が柔らかくなる「筋トレ」!  “動き"のフィジカルトレーニング(春秋社) 
趾でカ ラダが変わる(日貿出版社)
「骨盤 おこし」で身体が目覚める (春秋社)
などを、ご覧ください。


それでもまだ、動きを殺し続けますか?


構造動作トレーニングは、“動き”のキレを科学していきます。
ヒトの動きをすべて計算ではじき出すことは、現代の最新科学技術をもってしても不可能です。
そのようなことが、できたなら人間とまるっきり同じロボットがつくれるということになります。
しかしながら、ヒトのもつ直感や洞察力は計り知れない。
観察する、問題を探す、解決策を探る。
あるレベルの動きを捉えることができたなら、決して科学では及ばない見立てができるのだと私は信じています。


ご縁がありましたら、ぜひ学んでください。

今後、世界のリハビリ、トレーニングの基準は変わっていくはずです。

重心動画などのご意見等、ありましたら参考にさせて頂きますのでこちらまでお送りください。

2014年3月12日 (水)

【動画】母趾球加重と足裏全体加重の重心移動

構造的に考えると立方骨を経て踵の骨に繋がっているのが、4番、5番目の中足骨、薬指と小指です。
骨の構造としては、「足」に「重」というその漢字の通り、重さを支えるのに適しています。
機能的にいえば小指と薬指は、この踵にかかっている重さを前方向に伝えるアクセルといえるでしょう。


ここでよく誤解されるのが親指です。
その大きさと器用さから趾の中でも一番力があるようなイメージがあるためか、この親指でカラダを支えたり地面を蹴って前進するイメージを持っている人が多いようです。
ところが実際は逆で、親指はブレーキの役割を担っています。
そして、舟状骨に繋がる親指(第1~3趾)は足のアーチ(土踏まず)をつくる役割ですから、役割を誤解してブレーキをかけ続けていては外反母趾や偏平足の原因にもなりますし、なにより動作をスムーズに行うことができません。



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趾でカラダが変わる』第四章 108p-109p


小指はアクセル、親指はブレーキ」を理解して、重心移動をスームーズに行うことが大切です!



“運動とは重心の移動である”


モーションキャプチャー装置を用いて二種類の「上体移動」「立ち上がり」「座る」を計測しました。
以下、stick figure(身体を棒人間として表示したもの)の動きをビデオにしたものです。


「上体移動」

1.母趾球加重で上体を前方へ移動
重心は前に動くが下に沈み込む.椅子に体重が残る.
2.足裏全体加重で上体を前方へ移動
重心が弧を描いて前に動く.足に体重が移動し椅子には残らない.


「立ち上がる」

1:母趾球加重で立ち上がる 
重心が下に落ちて留まる.椅子から足への体重移動が急激.
2:足裏全体加重で立ち上がる 
重心はあまり下がらず滑らかに動く.椅子から足への体重移動が滑らか.


「座る」

1:母趾球加重で座る 
重心の動きに滞りがある.足から椅子への体重移動が急激.
2:足裏全体加重で座る 
重心の動きが滑らか.足から椅子への体重移動が滑らか.


モーションキャプチャー装置による重心計測:モデル中村考宏


【参考文献】
カラダ が柔らかくなる「筋トレ」!  “動き"のフィジカルトレーニング (春秋社) 
趾でカ ラダが変わる (日貿出版社)



真っ白なキャンパスに一筆書きでスーと滑らかな線を描きたい。
その滑らかな線は重心の軌道。
どこまでも終わることなく滑らかに動き続けたいと思う。


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[参考動画集]
【動 画①】体幹の回旋運動と重心移動
【動画②】体幹の側屈運動と重心移動
【動画③】膝の屈伸運動(しゃがむ)と重心移 動
【動画④】着地と重心移動
【動画比較】一般的な運動と構造動作理論による運動


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アメブロ
Ashiyubiサイト
中村考宏オフィシャルサイト

2012年9月19日 (水)

【動画】体幹の回旋運動と重心移動

カラダが柔らかくなる「筋トレ」!  “動き"のフィジカルトレーニング (春秋社)
『P.140 17:回旋運動』を参考にしてください。


“運動とは重心の移動である”


モーションキャプチャー装置を用いて二種類の体幹の回旋運動を計測しました。
以下、stick figure(身体を棒人間として表示したもの)の動きをビデオにしたものです。





▲ 1.重心の移動しない回旋運動 腰椎から回っている





▲ 2.重心の移動する回旋運動 股関節から回っている



重心はお腹辺りに位置し、赤い線を描いて運動方向へ移動します。
足元のピンク色の縦線は地面反力です。


■モーションキャプチャー装置による重心計測:モデル中村考宏


【動画②】体幹の側屈運動と重心移動
【動画③】膝の屈伸運動(しゃがむ)と重心移動
【動画④】着地と重心移動



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≪リンク≫
・Facebook:“動き”のフィジカルトレーニング
・Facebook:構造動作トレーニング


2012年9月13日 (木)

書評3つ、頂きました!“動き”のフィジカルトレーニング

書評3つ、いただきました!
どれも、読みごたえがあります。



【1】先月バスケットボールの藤浪トレーニングマッチに参加されていたコーチ
本の紹介 : ”動き”のフィジカルトレーニング - ジュニア期のバスケットボール指導
今回の書籍紹介は、「”動き”のフィジカルトレーニング」(中村考宏、春秋社)です。
骨盤おこしで有名な中村先生が、独自の構造動作理論による身体運用とトレーニングの理論と実践を体系化したものですが、その切り口は斬新で革新的とさえ言えます。一時はAmazonでも在庫切れになっていましたが、それだけ注目されているのかな?!
一言で言えば、教科書に載っているような静的な解剖学ではなく「動きの中の解剖学」に基づき、人間の骨格構造に適した「骨格ポジション(姿勢・構え)」を 取ることにより、身体が動くべきところで動くように、筋肉と関節を正常に動かせようとするものです。四肢の末端で踏ん張ったり力んだりすることなく、末端 を軽くして体幹の力を伝え易くするのが動作の鉄則だと述べられています。
≫≫≫≫つづき



【2】川上智子 きゃら公房さん
自分の身体を諦めない!
体が柔らかくなる「筋トレ」!という魅力的な副題がついています。
とても読み応えがありました。
解剖学的専門知識にもとづく著述については、ちょっと難しく感じるかもしれませんが自分の身体を深く知りたい、より高めたいと思ってる人なら興味津々の内容です。
私のように年齢を重ねても、「自分の身体をあきらめない」人に、ぜひ読んでほしい。
また、少年少女の運動指導を行う立場の人にも、ぜひ読んでほしいと思います。
≫≫≫≫つづき




【3】不透明なチカラさん
本230-『“動き”のフィジカルトレーニング
サブタイトルは、“カラダが柔らかくなる「筋トレ」!”。カラダが柔らかくなるという言い方は誤解をまねくけど、スムーズに動けるとか、動きの質を高めるための筋トレとしてとらえれば、画期的な内容だろうと思う。
≫≫≫≫つづき




ありがとうございます!



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2012年9月 7日 (金)

アスリートの深部感覚のズレ/位置覚、運動覚、重量覚

深部感覚のズレ

ヒトが生きる空間には目に見えない重力が存在している。
フィジカルトレーニングを行う上で、重力の元で動くということを絶対条件として考えなければならない

神経損傷などにより足が麻痺している場合は、重力空間を認識することができない。
なぜならば、麻痺した足には深部感覚が機能していないからである。
ヒトは、視覚、嗅覚、聴覚、体性感覚と能動的な運動により、外部環境と自分の身体とを区別でき、それが重力空間だと認識することができる。

ヒトは運動によって知覚(感覚器官を通して外界の事物や身体内部の状態を知る働き)する。
神経が繋がり電気信号が伝送すれば、一歩踏み出した足は地面の硬さ、やわらかさなどの状態を知ることができる。つまり、運動と知覚はセットであり、重力空間の認識には筋収縮が不可欠なのだ。
しかし、麻痺をした足には筋収縮が起こらない、起こせない、深部感覚を通して重力空間を知ることができないのだ。

体勢感覚とは、視覚、嗅覚、聴覚などの感覚以外で感知する感覚(表在感覚、深部感覚)。
表在感覚は外界から与えられる機械的刺激によって興奮するもので触覚、圧覚、温覚、痛覚などがある。
深部感覚は自分の運動によって刺激され興奮する固有受容器で、位置覚、運動覚、重量覚などがある。

まず、ヒトが重力空間で動くためには深部感覚が不可欠なのだ。
これは、神経損傷を経験した人ならわかると思うが、自分のカラダ内部が分からない状態というのは動きようがない。
運動神経が鈍い、というヒトがいる。
私が知る限りでは、運動神経が鈍いというより、深部感覚が鈍いといった方がしっくりくる。
つまり、自分の身体を自分の身体とわからない状態で動こうとしてバタバタしている。
動きのレベルの程度はあるけれど、一流のアスリートも深部感覚のズレで怪我に泣くケースは多い。

フィジカルトレーニングの肝は、重力空間を踏まえて骨格ポジションをセットすることだ。
構造動作トレーニングを続けている人なら気づいていると思うが、骨格ポジションを優先すると、自分の骨・筋肉・関節などがわかるようになってきて、カラダを動かしやすくなる。
これは、深部感覚が養われたということ、更に深部感覚が鋭敏になると他人がよくわかるようになる。
外部環境と自分の身体の理解度が高まるといえるのかもしれない。

深部感覚の、

位置覚とは、四肢や各部位の位置の感覚
運動覚とは、関節運動における方向や速度の感覚
重量覚とは、力や重さの感覚

である。

アスリートの深部感覚のズレは、動作ミスにつながりやすく、パフォーマンスにも影響する。
スポーツ障害といわれている筋骨格系疾患のほどんどは、最終的に深部感覚のズレを修正しなければ治ったといえない。
パフォーマンスアップのためのフィジカルトレーニングは、深部感覚を磨いて鋭敏にする。

その為には、まず骨格ポジションをセットする。
そして、動きのフィジカルトレーニングで筋肉を回復する。

*骨格ポジションセットは、趾でカラダが変わる「骨盤おこし」で身体が目覚める を参考にしてください。

深部感覚の入力

深部感覚はどのようにして生まれるのだろうか?
例えば、運動麻痺の状態では時空間が存在しない。
同時に感覚麻痺がおりなす異常感覚といわれる雷鳴のようなパルスが暗闇で血走っている。
体性神経(運動神経、感覚神経)とは別のシステムで自分の意思とは無関係にカラダの機能を調節する自律神経は緊急事体に対応しようとしている。
カラダの緊急事態に交感神経を優位にして神経損傷の回復に努めようとする。
しかし、深部感覚が存在しない壊れたカラダはその形すら幻でしかない。
深部というのだから当然、表面があるはずなのだが、外観はある、内観はない。
この状態は、客観的に見ると矛盾している、主観的には深部感覚が何処から生まれるのかわからない。

深部刺激を入力してみてはどうだろうか?
感覚麻痺(異常感覚、錯感覚、知覚過敏、知覚鈍麻、無感覚)がある状態では難しい。
例えば、知覚過敏状態では予想以上に刺激を強く感じてしまう。
外部からの機械的刺激は、時空間が存在しない内部への無差別攻撃でしかない。
感覚麻痺が落ち着いた状態ではどうだろうか?
弛緩性の麻痺状態に機械的刺激を入力するようなもの。
それは、外部からの深部刺激でしかなく、自らが生み出したものではない。
深部感覚は自分の運動によって刺激され興奮する固有受容器であり、
第3者によるマッサージや鍼刺激などで生まれない。

アスリートの深部感覚のズレは、骨のゆがみを矯正することや緊張した筋肉をゆるめることなどで修正できないということだ。
では、どうしたら深部感覚が生まれるのだろうか?
深部感覚のズレを修正するにしても、深部感覚を磨いて鋭敏にするにしても、一(はじまり)がわからなければすすめない。
私が時空間の存在しない状態から考えているのは、一(はじまり)を知るため。
深部感覚は自分の運動によって刺激され興奮する。
私たちはどこで動くのか?
一(はじまり)は、私たちが重力空間で動くということを認識できなければならない。

深部感覚は、位置覚、運動覚、重量覚など、一般に感覚が大切だ、しっかり感じて、といわれているが、そのほとんどは表在感覚のことをいっている。
例えば、バランス感覚を養う目的で行っているトレーニングが表在感覚を養うものなのか、それとも深部感覚を養うものなのか?
トレーニングの結果は、動作の質の違いとしてあらわれる。
表在感覚を養うバランストレーニングは小手先が器用になるものの、重力空間で動くということにアプローチできていない。その為、深部感覚のズレを修正することも、深部感覚を鋭敏に磨くことにも至らない。

重力空間で動くということを認識するために、外部環境とカラダの区別をつける。
(構造動作トレーニングの骨格ポジション参照)
時空間の存在しない状態でどのように外部環境とカラダの区別をつけていくのか?
表現方法が適切かどうかわからないが、カラダを集約する。
集約とは、物事を整理して、一つにまとめること。
第一関門は、物事を整理するということ。
経験や知識が豊富なアスリートにとっては、最難関ともいえる。
第二関門は、カラダを一つにまとめること。
カラダが一つにまとまれば、外部環境との区別がついたといっていいだろう。
文字にすると、簡単なこと、だが時空間の存在しない状態からは壮絶だ。
柱は骨、カラダの薄い外壁が外部環境との区別になる。
まだ、柱を感じることはできないが、確実に深部感覚が生まれる内部環境が整う。
アスリートは筋肉や各器官を単独でアプローチする習慣からカラダを一つにまとめるシンプルなアプローチする習慣へシフトする。

第三関門は、カラダを集約して動くこと。
深部感覚が生まれ、ズレを修正することも、鋭敏に磨くことも可能な状態になる。
これまで出力できないでいた筋肉を回復させながら、運動を成立させる。

筋肉の回復については、
カラダが柔らかくなる「筋トレ」!  “動き"のフィジカルトレーニング
を参照ください。

次のステージは、いよいよ構造動作トレーニングの真骨頂!
深部感覚トレーニングについてすすめていきます。

★オフィシャルサイト構造動作理論 中村考宏

2012年9月 1日 (土)

コンディショニング/自分を調整する・整える

「動トレ=“動き”のフィジカルトレーニング」はテクニック(身体の使い方)を学ぶものではありません。


一流のアスリートたちのテクニックは凄い。


けれど彼らにも足りないものがある。


その足りないものをトレーニングするものが、「動トレ」です。


さて、その足りないものとは何でしょう?


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前回は、
“自分を感じる”ということは難しい。
ということについて書きました。


今回は、
“自分を調整する”
についてすすめていきます。


なじみのある表現を使えば、
コンディショニング(カラダの調整・整える)について。


ヒトは、カラダの状態に見合った運動しかできません。
ただし、ヒトは「こころ」をもっています。
「こころ」は、カラダの状態以上の運動を可能にすることもありますが、
やはり、そのヒトにとって無理な運動であれば、カラダの器官が、痛み・異常感覚などの信号を送って、その旨を知らせます。


痛みと仲よく付き合いましょう!


耳を疑いたくなるセリフですが、
実際、古傷・持病だと言い聞かせて競技をしているアスリートは五万といます。
カラダの状態以上の運動を可能にする「こころ」というのは本当に不思議なのだと思います。
とても、今の私には計り知れないしろものですから安易に手を出せません。
それよりも、痛み・異常感覚などの信号の意味を解読するのが先決だと思います。
痛みと仲よく付き合いましょう!というのは、信号の意味を無視してませんか?


“自分の状態を知る”、
つまり、“自分のこと”を知らないから痛みと仲よくしないといけない。


そんなことは、専門家の仕事ですか?
専門家にみせても、症状しかみてもらえません。
症状や病名でひとくくりにしても、
それだけでは、あなたの状態(こと)を説明できない。
信号の意味を解読できない。
似たような状態(症状)があったとしても、
あなたの状態(症状)は、あなただけ。


“自分のこと(状態)を知る”、
そして、専門家のアドバイスを受けるべきです。


溢れかえる情報、様々な考え方や意見、すべてを受け入れることはできません。
ですから、自分のこと(状態)を知って、情報を選択できる力が必要だと思います。


それが、
“自分を調整する”ことのはじまりになります。
コンディショニング(カラダの調整・整える)は、筋肉を調整することでも、関節を調整することでも、骨を調整することでもありません。
それは、あなたの状態、カラダのシステムを調整・整えること。


1.中枢・司令塔の確保。
2.骨格支持性を高める。
3.深部感覚を目覚めさせる。


痛み・異常感覚などの信号の意味をしっかり解読することが大切です。
痛み・症状はマイナス要因ではなく、
むしろ、あなたの伸び代だと思います。
深部感覚を目覚めさせてください!


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2012年8月30日 (木)

“自分を感じる”と“イメージ”/自分を知ること(観察)

「動トレ=“動き”のフィジカルトレーニング」はテクニック(身体の使い方)を学ぶものではありません。


一流のアスリートたちのテクニックは凄い。


けれど彼らにも足りないものがある。


その足りないものをトレーニングするものが、「動トレ」です。


さて、その足りないものとは何でしょう?


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前回は、
“からだを変える”ということは簡単なことでない。
ということについて書きました。


では、ひたすら「動トレ」に打ち込めばよいのか?


がむしゃらにやってもかわりません、努力の方向性をしっかりと見定めます。
「動トレ」では、「観察、問題、解決」の3つが大切です。


その中から「観察」について、


「観察」とは、“自分(状態)を知る”こと。


また、“自分を感じる”ということ。

感じるとは、刺激をとらえて、ある感覚を生ずる意味。
イメージとは、心の中に思い浮かべる姿や情景の意味。


実際、“感じる”と“イメージ”を錯覚しているヒトは多いと思います。
例えば、
大きく息を吸って、ゆっくり息を吐く(深呼吸)。
普通はイメージ通りにできていると思います。
しかし、実際には肺の右上(右3葉、左2葉)を使ってない。
“感じる”ことができるなら、右上葉(自分の状態)を知ることができたはず。


激しく動くアスリートが不十分な呼吸ではいけません。
不十分な状態にもかかわらず、心肺機能のトレーニングと称して負荷をかけるのだから
いったい、何をトレーニングしているのかわからなくなります。


“自分を感じる”ということは難しい。
自分を感じようとしても“できているイメージ”と錯覚していることがあります。
自分を知るために必要な「指標」について繰り返し説明してきました。
それが、「骨格ポジション」ということになります。


実際に知識としてだけでなく実践している方なら、“自分(状態)を知る”「指標」になることが、わかると思います。
例えば、
毎回、レッスンのときに股関節の位置を確認するのですが、
物覚えが悪いからすぐに忘れてしまう、
という方がおられます。
それは、知識として得ようとしているだけで実践されていないということになります。
“イメージ”はできても、“感じる”ということができないのも無理はありません。

“感じる”というのは、
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・皮膚感覚(触覚)の五感、平衡感覚(カラダの傾き)、前庭感覚(頭の傾き)、または表在感覚(触覚、温覚、痛覚、冷覚、痛覚)、深部感覚(位置覚、運動覚、重量覚)、
など、から刺激を受けるということ。


このなかでも、深部感覚(位置覚、運動覚、重量覚)が薄い。
それは、骨格ポジションが定まらないと、自分の居場所がわからないままだからです。
まず、“自分(状態)を知る”ためには、「指標」をたよりにしてトレーニングの方向性を見失わないようにする。自分を「観察」をすることが大切だと思います。


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2012年8月26日 (日)

からだの使い方(テクニック)と地道なトレーニング/動トレ!

「動トレ=“動き”のフィジカルトレーニング」はテクニック(身体の使い方)を学ぶものではありません。



一流のアスリートたちのテクニックは凄い。



けれど彼らにも足りないものがある。



その足りないものをトレーニングするものが、「動トレ」です。



さて、その足りないものとは何でしょう?



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さて、からだの使い方を学ぶ?
私のところにも、このような理由でレッスンに来られる方が多い。
腰痛を少しでもやわらげたいから、からだの使い方を学ぶ。
楽に動けるようになりたいから、からだの使い方を学ぶ。
など、
このような場合、腰痛が軽減する、或いは楽に動けるコツのようなものを求められる。
コツのようなものというのは、今のからだの状態でできる範囲の対処法。


結局、このような対処法を重ねていっても、腰痛が完治する、股関節を動かすことができるようになる、など問題が解決されるわけではないので、他にもこういうからだの使い方、これは画期的なからだの使い方、と対処法テクニックを足し続ける。
医療、フィットネスビジネスが消費者のニーズに応えているといっていいのだろうか。


だが、問題を解決するのにはテクニックをいくら足しても無駄。
問題を解決するためには、そのヒトをしっかり観察し、問題点を探し出し、解決方法を見つけださなければなりません。
ですから、解剖学、運動学、生理学などの学問、臨床をしっかり学んで、それらを統合してそのヒトをみる技術が必要になります。



“からだを変える”ということは簡単なことでない。



MATAWARIにチャレンジしているヒトならわかると思いますが、“股関節を動かすことは難しい”。
テクニック(身体の使い方)では、股関節を動かすことができない。
そんなに都合のいいテクニックがあればみな知りたいに決まっている。
でも、実践していれば、身体がわかり、自分がわかる、それをやらねば変わらないと、地道にとりくむしかないと...。
そして、「地」の「道」を歩むのに指標が必要になります。
それが、“動き”のフィジカルトレーニングです。



「動トレ」は、地味ーーなトレーニングということですね。
ヤバッ!
ニーズと逆行している....。
かなりのヒトが引いたかも!?
でも、それくらい必要としているヒトのもとに届けば嬉しいです。^^

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2012年8月25日 (土)

投げる・打つ動作/からだの軸と壁をつくる

ある中学軟式野球の試合で制球に苦しんでいる投手がいた。
ベンチからは、「軸ができてないぞー!」と指導者がアドバイスをする。
彼は、投げ方をいろいろ工夫したようだが、結局、制球は定まらなかった。
私は、彼や他の選手たちに聞いてみた。

「軸って何?」

選手たちは、首を傾げ困った様子。
一人の選手が、「よくわかりません...。」と答えた。
つづいて、制球に苦しんでいた彼も身振り手振りで説明しようとするも、
よくわからない...。

辞書によると、
軸(じく)とは、回転する物の中心となる棒、中心や基準となる直線、活動、運動の中心となるもの、
の意味。

そうすると、軸というのはヒトの運動における「重心線」ということが適当だろうか。
その指導者の方に伺うと、体幹を垂直に立てることの意味で、ようは姿勢を正して投げることを伝えたかったようです。

「軸(じく)」という表現は、ダンスや武術など各分野でもいわれています。
からだの軸をつくる、からだの軸を通す、からだの軸を整える、などカラダの軸の重要性が説かれ、様々な考え方・解釈がされているようですが、よくわかりません。
私は、辞書の意味の通りに「重心・重心線」だと解釈しています。

他にも難しい表現があります。
「泳いでるぞー!」
「開いてるぞー!」
「突っ込んでるぞー!」
おそらく、野球経験がない方はチンプンカンプンですよね???
これはバッティングフォームが崩れていることを表現しています。
つづいて、
「壁をつくれー!」
というアドバイス、これもよくわかりません。

「壁って何?」

辞書によると、
壁とは、建物の外周の部分。また、部屋などを仕切るもの、前進を阻むもの、進展の妨げとなるもの、
の意味。

そうすると、壁というのはヒトの運動における骨格の支持というのが適当だろうか。
指導者の方に伺うと、前足側に壁を作ることで、下半身を使って体幹を回転させることができる。
ようは、壁が崩れるとバッティングフォームが崩れるからフォームを保つようにということを伝えたいそうです。

「壁(かべ)」という表現は、ゴルフやテニスなどでもいわれているようです。
左足で壁をつくる、左股関節に壁をつくる、左側に壁をつくる、など、
クラブやラケットを振るとき、スイングのとき、重心移動をスムーズに行えるようにするための指導表現のようです。
私は、重心が運動方向へ移動する際の骨格支持を保つための指導表現だと解釈しています。

投げる・打つなどの動作で重心が円滑に移動するための3つの条件があります。
重心位置
運動方向
骨格の支持
最近は、骨盤や股関節などに注目されていますが、骨盤は③に含まれますし、体幹を回旋する股関節は①②にともなう運動ですので3つの条件が大切です。

私は、各競技の技術指導について素人ですので、わからないことは専門の指導者や選手に聞きます。
そして、ヒトの運動の原理原則に基づいて選手の動きを観察し、問題点・解決策を探ります。
技 術指導の方法は、指導者が十人いれば、十通りの考え方、解釈で表現されます。指導目的が、ヒトの運動ということに変わりはありませんから、表現方法が違っ てもヒトの運動の原理原則は同じはずです。しかし、ときには矛盾した指導に遭遇します。私はヒトの運動の原理原則の中で自己(指導者)をみせる技術が指導 だと考えています。決して、独りよがりな技術論が指導だとは思いません。

ヒトの重心が円滑に移動するために、経験を通して、その 運動にふさわしい感覚を表現に変換してきました。軸(じく)、壁(かべ)という表現も、おそらくは先人の感覚といったところでしょうか。選手は様々な指導 者の元で学び、その表現と感覚を確かめます。中学生の選手たちも、この先、自分なりの解釈に辿りつくのでしょう。しかし、気を付けないといけないのは、感 覚を渡す側も受け取る側も十人十色、解釈も十通りです。感覚の受け渡しとは、わかりにくいものなのです。ときには受け渡しを間違えて、カラダを壊したり、 伸び悩み、といった問題に発展するかもしれません。ですが、互いに共通の指標をもって受け渡しをすれば大丈夫です。
その指標が動トレです!

参考:骨盤前傾と後傾/股関節
参考:骨格ポジションの修正(バランストレーニングの落とし穴)
参考:深部感覚のズレ/深部感覚の入力

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